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2020-10PCR検査と「トラベルバブル」新型コロナウイルスの検査として、毎日のように耳にするのが PCR検査です。鼻の奥から綿棒でこすった粘液や唾液を検査して、体内のウイルスを検出します。陽性結果が出た場合、海外への渡航はできません。国によって、検査後48時間または72時間の結果を有効とみなします。陰性証明書は搭乗前にチェックインカウンターで提出します。このように、海外へ向かう飛行機や船に搭乗するには、 PCR検査の陰性証明書が必要なのですが、例えば、東京で陰性証明書を取得して搭乗したとしても、12時間後シドニーで再検査をして陰性結果が出るかは保証できません。シドニーに6日間滞在して東京へ戻る際も同様です。確率は低いものの、1回目の検査で検出されなかったウイルスが、何時間または何日か後の再検査で見つかる可能性があるのです。この場合、到着地で入国拒否または14日間自己隔離の対象となってしまいます。今日現在、残念ながらこのようなことが現実に起こりうるため、行きと帰りで検査が必要になっています。 海外渡航のためのPCR検査を受けられるクリニックは日本国内でも増えています。例えば、 Tケアクリニック浜松町 では、来院検査だけでなく宅配検査も行っていて安心です。さらに出発の間際の場合、羽田空港や成田空港内にも検査クリニックがあります。 海外でも同様で、空港や港の中や近くにあるクリニックがPCR検査を行なっており、費用の目安は120〜250米ドルです。結果は3日以内という場合が多いです。また、一部の航空会社が出発前3時間以内に提供する検査、各国の政府が到着客に対して提供する空港内での検査やオフサイトでの検査などの例があります。 トラベルバブルという取り組みPCR検査の提供は色々な形で広がりを見せていますが、海外の旅先に到着すればせっかくの旅行ですから自由に移動したいものです。そのために、「トラベルバブル」という国家間の取り組みが始まっています。「エア・トラベルバブル(ATB)」とも言いますが、この「バブル」とは安全に覆われた泡のイメージで、結びつきのある近隣諸国が相互協力し、渡航における安全圏を成すという考え方です。アジアでは、先行開始したシンガポールと香港に加え、日本など12カ国が加わる予定です。このトラベルバブルのおかげで、観光目的の渡航がしやすくなります。出発前の陰性証明書の提出と到着時の再検査は義務付けられていますが、再検査の結果が陰性であれば、自己隔離、自宅待機、スケジュール変更不可の対象にならずに済みます。今、観光業界ではこの三点がネックで旅行しづらくなっているため、トラベルバブルは旅の救世主と言えます。 このように、状況は色々と複雑ですが、スムーズなプロセスによって安全な移動が保証されるよう、政府間の協力が進んでいます。 ハワイの例ここで紹介する先進例はハワイです。2020年10月15日より、ハワイの主な空港から入国する、必須でない渡航(観光、休養、娯楽)が許可されました。14日間の隔離後またはハワイ州 Safe Travelsプログラム(事前検査プログラム) を完了している場合、島間の移動も許可されます。Safe Travel プログラムにはPCR検査と健康状態の申告が含まれます。ハワイ州は、 信頼できる検査機関・旅行パートナーが発行した検査結果しか受け付けませんが、2020年11月18日時点、米国在外の検査機関として、日本の指定医療機関が含まれています。渡航者は、ハワイ諸島へ出発する前24時間以内に、ハワイ州Safe Travelsオンラインフォーム に検査結果をアップロードし、健康状態のアンケートに回答しなければなりません。リスクはあるものの、上記オンラインフォームに結果が未記録の状態で搭乗することは可能ですが、ハワイ到着後、陰性証明書がSafe Travelsのポータルページに表示されるまでは、隔離対象となります。健康申告書が必須な国は多数ありますが、各国のフォームが見つけにくいことがあります。そんなときは、ドキュモンドのウェブサイトをご活用ください。 トップページ下部、国旗が並んでいる「旅行先をお選びください」から国・地域を選び、クリックします。次のページで、「要件」をクリックしてください。様々な必要情報の中に、その国の健康申告書へのリンクを載せています。マスク着用やソーシャルディスタンスのルール(国によっては罰則を伴うことも注意が必要です)などもまとめています。旅先の国・地域の新型コロナウイルス関連の決まりを知って、制限下でも楽しく安全な旅ができますよう願っております。
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2020-09健康申告書について今までの海外旅行は、パスポートとクレジットカードさえあれば、航空券も宿泊もその場で予約・購入することができました。しかし、コロナ禍の今、海外への渡航には必要不可欠なものが増えました。健康申告書とPCR検査です。PCRとはポリメラーゼ連鎖反応 Polymerase Chain Reaction (PCR) という用語の略です。鼻の奥をこすった粘液や唾液から採取した遺伝子の特定領域を増幅して、体内のウイルスを検出します。さて、渡航とワクチンに関連して、新型コロナウイルス(Covid-19)と比較されるのが黄熱病です。世界保健機構(WHO)は、黄熱病に関して、各国が渡航者に対してワクチン接種証明書を入国条件として義務付けてよいとしており、それがない場合は入国拒否となり得ます。ご存じのように、同様の措置が新型コロナウイルスについても始まっています。黄熱病ワクチンは、70年前から使用されており、一度接種すれば生涯にわたって有効です。しかし、新型コロナウイルスのワクチンは開発中でまだ世に存在しません。ワクチンの有効期間が1シーズンとなるか、数年となるか確実な情報はまだありません。 渡航者の健康情報の申告手段については、多くの国で、既存の電子ビザ免除申請や電子入国フォームにそれを追加したり、今までの用紙を変更したりしています。例えば、アジアでは、コロナ禍以前には、2つの国・地域で健康申告書が導入されていましたが、義務ではありませんでした。それが現時点では、10の国・地域に増えています。 変更のあった国々世界の主な旅行先を見てみましょう。 カナダや シンガポール は、既存の電子ビザ免除や電子入国フォームに健康申告の内容を追加しました。一方、中国、 ハワイ、 マカオ、と台湾は、新型コロナウイルス関連のウェブサイトを立ち上げ、そのサイト上の健康申告の電子フォームから申告するようになっています。必要とされる新たな健康情報アジアの中では、シンガポールが模範的な例です。同国は2019年まで、海外から到着した非シンガポール 籍の渡航者全員に対し、健康情報を少しだけ含む入国カードの記入・提出を義務付けていました。2019年後半、このカードは電子入国フォームへとデジタル化しました。このように、土台となる電子プラットフォームがあったおかげで、コロナ禍、2020年初夏には、義務的な健康申告が電子入国フォームに加わりました。以下は、その質問例です。 - 過去21日間に、Covid-19に感染していると診断されましたか。またはその疑いがありましたか。 - 過去14日間に病院に行きましたか。一般的な健康情報も必要に現在、他の国々も、渡航者の健康情報を到着時または到着前に入手するようにしています。ワクチン接種(および必要な場合は追加接種)の有無は、必須の健康情報となっています。もしワクチンの有効期間が3〜5年間となってくれば、WHO主導で新型コロナウイルスの一般的な健康申告書が作られ、各国の空港の国際便チェックインカウンターや出入国管理部門ではそれをもとに渡航者の出国前に新型コロナウイルスの予防接種の状況を確認することになるでしょう。以上の通り、搭乗前の健康情報申告は、海外旅行の必須事項となります。その大半が電子提出です。弊社ドキュモンドのウェブサイトでは、16カ国・地域(現時点)について、健康情報申告の情報をまとめています。トップページ下部、国旗が並んでいる「旅行先をお選びください」から国・地域を選び、クリックします。次のページで、「要件」をクリックしてください。様々な必要情報の中に、その国の健康申告書へのリンクを載せています。マスク着用やソーシャルディスタンスのルール(国によっては罰則を伴うことも注意が必要です)などもまとめています。旅先の国・地域の新型コロナウイルス関連の決まりを知って、制限下でも楽しく安全な旅ができますよう願っております。
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2020-08電子渡航認証ESTA、ETA、入国ビザ、入国カードのオンライン申請のまとめ近年 アメリカ、 カナダ、 オーストラリア、 ニュージーランド、 スリランカなどにご旅行された方ならば、渡航の際にはビザが免除されている旅行者でも電子渡航認証を取得しなければいけないということをご経験されたと思います。電子渡航認証の申請フォームは、オンラインで提出し、出発地での搭乗手続きでボーディングパスを受け取る前までに承認されていなければなりません。目的地での入国手続きはサッと終わるので便利ですが、申請手続きに慣れていない場合、その方法を調べるのが厄介でもあります。 行き先の国の政府機関のウェブサイトにそれぞれの申請方法は載っているものの、言語は英語と現地の言葉、通貨は現地通貨ですので、分かりにくいことが多いです。そんなとき、日本語で必要な情報にアクセスし、さらに申請時のデータ入力も日本語で行えたら、便利だと思いませんか。料金についても、日本円で払えれば、為替レートや中間手数料の上乗せを考える必要がなく、もっと安心ではvないでしょうか。ドキュモンドはそのようなサービスをご提供しています。 お客様の今回のご旅行ではどんな申請フォーム・書類が必要になるのか、また、どんな場合にプロの第三者サービスを利用したら楽になるのか。電子渡航認証と、オンライン化されている入国ビザや入国カードについて、ご利用の多い国の例を挙げながらご説明いたします。 ESTA, ETA, eTA, ETAS…何が違うの?電子渡航認証、 (electronic system travel authorization)とは、ビザ要件を免除された国の国籍を持つ渡航者が、行き先の国への渡航認証(渡航許可)を申請するオンラインシステムを全般に指しています。行き先の各国の省庁が管理している制度です。国によって呼び名は少しずつ異なり、アルファベットの略語が似通っているため、一見分かりにくいのですが、以下をご参照ください。ESTAインターネットの検索数でも一番多いのは、アメリカ合衆国のElectronic System for Travel Authorization (ESTA)です。日本を含むビザ免除プログラムの加盟国の国籍を持つ渡航者は、 アメリカ(ハワイを含む)へ向かう飛行機に搭乗する前までに取得しなければなりません。アメリカ国内で乗り継ぎする場合もESTAが必要です。 グアムへの渡航では、ESTAは必須ではないものの、取得が推奨(recommend)されています。北マリアナ諸島(サイパンの別称)への渡航では、ESTAは必須ではないものの、 I-736および I-94という書類が必要です。なお、 カナダもしくはメキシコ から陸路で アメリカに入国する場合は、ESTAは不要です。米政府のESTAウェブサイトから申請をする場合、料金は$14USD(米ドル)です。ESTAは、出発の72時間前までに申請する必要があります。通常、同ウェブサイトからESTA申請をすると、1日以内に承認されます。有効期間は承認日から2年(またはパスポートの有効期限日が先に来る場合はその日まで)です。観光、一般商用目的での90日以内の数次(マルチプル)の入国が許されています。 カナダeTAカナダのCanadian Electronic Travel Authorization eTA は、日本を含むビザ免除プログラムの加盟国の国籍を持つ渡航者が対象で、カナダへ向かう飛行機に搭乗する前まで、またはカナダ国内で乗り継ぎをする前までに取得しなければなりません。陸路や船でカナダに入国する場合は、eTAは不要です。カナダ政府の eTA ウェブサイトから申請をする場合、料金は$7CAD(カナダドル)です。言語は英語かフランス語のみです。通常、同ウェブサイトからeTAを申請すると、数分後には承認されます。有効期間は承認日から5年(またはパスポートの有効期限日が先に来る場合はその日まで)です。観光、留学、一般商用目的での180日以内の数次(マルチプル)の入国が許されています。 オーストラリアETA (または ETAS)オーストラリアの Australian Electronic Travel Authority System ( ETA、一部でETASとも呼ばれています)は、日本を含むビザ免除プログラムの加盟国の国籍を持つ渡航者が対象で、オーストラリアへ向かう飛行機に搭乗する前までに取得しなければなりません。 オーストラリア政府のETAウェブサイトから申請をする場合、料金は$20AUD(オーストラリアドル)です。通常、同ウェブサイトからETAを申請すると、数分後には承認されます。有効期限は承認日から1年(またはパスポートの有効期限日が先に来る場合はその日まで)です。観光、留学、一般商用目的での90日以内の数次(マルチプル)の入国が許されています。ニュージーランドeTA (NZeTA)ニュージーランドのElectronic Travel Authorization NZeTA は、日本を含むビザ免除プログラムの加盟国の国籍を持つ渡航者が対象で、ニュージーランドへ向かう飛行機に搭乗する前までに取得しなければなりません。クルーズ船の乗客については、ニュージーランド国内の移動や飛行機の乗り継ぎを行う場合のみ、NZeTAを申請する必要があります。ニュージーランド政府のNZeTAウェブサイトからの申請料金は、公式無料アプリ利用の場合が$9NZD(ニュージーランドドル)、ウェブサイトからの入力・申請の場合が$12NZDです。これに加え、$35NZDの観光税(International Visitor Conservation and Tourism Levy, IVL)が加算されます。なお、申請の言語は英語のみです。 通常、NZeTAを申請すると、数分後には承認されます。有効期限は承認日から2年(またはパスポートの有効期限日が先に来る場合はその日まで)です。観光、留学、一般商用目的での90日以内の数次(マルチプル)の入国が許されています。 スリランカETAスリランカのElectronic Travel Authorization (ETA) は、同国への渡航者で、30日以内に2回(ダブル)または数次(マルチプル)の入国をする人が対象です。スリランカ政府のウェブサイトは英語のみです。申請料金は観光ETAが$35USD(米ドル)、ビジネスETAが$40USDです。なお、トランジット(乗り継ぎ)ETAは無料で、スリランカ国内での乗り継ぎ目的で最大2日間有効です。また、12歳未満の子どもは無料です。 通常、ETAは申請提出から72時間以内に承認され、観光ETAとビジネスETAで入国した場合は6ヶ月まで延長が可能です。 以上、各国の電子渡航認証の要件、料金などをまとめてみました。様々な申請や書類記入などが不安な方や効率よく行いたい方は、業界20年以上のノウハウを持つドキュモンドのサービスをどうぞご利用ください。ご旅行の準備が楽になること間違いなしです。
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2020-07ビザ免除、入国ビザ、入国カードのオンライン化の流れビザ免除(visa waiver, visa exemption)とは、電子渡航認証(Electronic System Travel Authorization、略してESTA)のことを指します。ESTA は一般的な用語ですが、各国版のETAは、似たような略語で独自の呼び名がつけられています。この制度の目的は、取り決められた特定の国の国籍を持つ旅行者のみが到着するようにし、個人情報や各種質問に対する回答を収集することで、その旅行者の到着の適格性を判断し、パスポート情報を国のシステムデータに電子的に紐づけることにあります。空港や港でチェックインする際、係員は、その旅行者が到着地で降機・下船してよいと事前に認証されているか電子的に確認します。ここで大事なのは、この認証は、旅行者が到着地で入国可能かどうかを判断するものではないということです。それは、旅行者の到着後、入国審査官によって判断されます。 渡航認証システムのオンライン化は、1996年に オーストラリア でいち早く導入されました。2009年には アメリカ が同様のシステムを導入。その後は、 カナダ と ニュージーランド が続き、他の国でも導入例があります。 一方、 スリランカ は入国ビザ(entry visa)を、 カンボジア、 台湾、 シンガポールは入国カード(arrival card)をオンライン化しています。なお、シンガポールの入国カードとニュージーランドのビザ免除申請は、それぞれ公式アプリがあります。その他、電子ビザ(e-visa)交付を始めている国々も増えています。 アフターコロナの時代には、これら渡航認証のオンライン化が急増するでしょう。そして、ワクチン接種証明書といった情報など、健康情報を搭乗手続き時に電子的に提示する機会が増えると思われます。 海外旅行に必要な書類の準備… 一回限りの個人旅行の場合、慣れていらっしゃる方は、行き先の国の政府公式ウェブサイトを読みながら、ESTAや入国ビザの申請、オンライン入国カードの作成をするのもそれほど苦ではないかもしれません。しかし、外国語のウェブサイトを読みこなすのはやはり大変なことです。一方で、頻繁にご旅行される場合は、毎回の申請・作成作業が面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。ご家族での旅行やグループ旅行で、一度に他の方々の分も申請・記入しなければいけない場合はなおさらです。 できることなら、面倒な準備はなるべくシンプルに、楽しい旅行準備に時間をかけたいものです。これらの書類の作成・申請を一手にお引き受けできるのがドキュモンドのサービスです。当社のプラットフォームは、全ページ英語と日本語のバイリンガル仕様。各国政府のウェブサイト上では英語(または現地言語)と現地通貨で記載されているところを、言語は日本語に切り替え、通貨も日本円換算で作成・申請プロセスを進めることができます。 申請方法は国によって異なりますが、当社ドキュモンドのウェブサイトでは、要件(必要条件)を整理してお伝えしています。オンラインの場合は申請作業(入力から提出まで)を当社ウェブサイトで行っていただけます。一般的な代理申請とは一味違い、お客様の情報が最終フォーマットに埋め込まれた状態をご自身の目でご確認いただけるのが弊社サービスの特徴です。 また、オンライン化されていない従来の紙の書類の場合も、項目のご入力を同じく当社ウェブサイトから行っていただくと、こちらで正規用紙に印字して完成書類をお手元にお送りします。(オンラインの場合も、印刷した控えをサービスでお送りしています。) さらにリピーターの方にとってのメリットは、効率アップです。お客様のご入力情報はセキュアに保存され、次回の ESTA 申請や書類作成時には即読み込まれますので、新しいご旅行に関する情報の入力のみで済みます。 以上、海外旅行の書類準備に不安な方も、慣れてはいるけど回数や同行人数が多くて大変という方も、ドキュモンドの出入国書類作成・申請プラットフォームをご利用のうえ、楽しいご旅行をお迎えください
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